2016年7月26日のワールドビジネスサテライトで、「海外旅行 得する両替術」について説明がありました。
●国内と海外ではどちらで両替した方が得か?
ワールドビジネスサテライトの7月26日の調査では、一万円札を、ドルに両替する時に、日本の国内の銀行で両替すると92ドルで、同様に、一万円札を、ドルに両替する時に、アメリカの銀行で両替すると90.60ドルで、日本の銀行の方がお得でした。
そして、一万円札を、韓国ウォンに両替する時に、日本の国内の銀行で両替すると10万ウォンで、同様に、一万円札を、、韓国ウォンに両替する時に、韓国の銀行で両替すると10万7,000ウォンで、韓国の銀行の方がお得でした。
両替の鉄則は、世界的に流通量が少ない通貨は、その国で両替した方が良い。その為、日本円の場合には、ドルより流通量が少ない通貨なので、日本で両替した方がお得で、韓国ウォンは、日本円に比べて、流通量が少ない通貨なので、韓国で両替した方がお得です。
ニュージーランドドルも、日本円より流通量が少ない通貨なので、ニュージーランドで両替した方がお得になります。
理由は、流通量が少ない通貨を調達する為には、輸送量であったり、偽札の検査などコスト負担が大きい為に、その分手数料が高くなる傾向があるそうです。
●日本国内で両替する場合に、どこで両替した方が得か?
7月26日14時時点で、一万円札を、ドルに両替すると、羽田空港では、90ドル、街中の銀行では、92ドル、両替商では、93ドル、FXでは、96ドルだったそうです。羽田空港とFXでは、6ドルの開きがありました。
理由は、羽田空港、街中の銀行、両替商では、午前10時時点の東京市場の値を使うので、7月26日10時時点では、1ドル、105円01銭で、通常はその値に、手数料を2から3%加えた金額で換金され、その金額は、1ドル、107円から108円となり、それを正午12時から、この金額で両替窓口に反映させるそうです。
手数料を2から3%は、企業により異なる様です。空港は、便利な場所にあるし、短時間で両替してくれるので、手数料が高いそうです。
FXは、24時間為替相場に合わせて変動して金額を決めているので、金額も上下が激しいです。そもそもFXは、為替取引を事業の柱としているので、両替サービスは、サービスの一環として行っています。金額だけを見ると、日本国内で両替する場合に一番お得なのでは、FXですが、ただ、FXは事前に口座開設が必要で、外貨が届くまでに時間がかかります。
いつ両替するかも重要で、マネーパートナーズチーフアナリストの武市佳史さんの話では、5・10日は、国内のドル需要が高まりやすいので、その時の両替レートが少し高くなりやすい。つまり、一ヵ月の中で、5日の午後から6日の午前中まで、10日の午後から11日の午前中まで、15日の午後から16日の午前中まで、20日の午後から21日の午前中まで、25日の午後から26日の午前中までが高くなります。
5・10日は、企業の貿易取引の決済日になっていることが多く、支払に使うドルが足りない場合、円売りドル買いを行うので、円安ドル高になりやすいそうです。
それと、7月29日には、日銀の金融政策決定会合及び黒田さんの記者会見を控えているので、追加緩和をした場合は、円が売られやすいので、両替レートは、悪くなりやすいです。その為、日銀が追加緩和をすると思っている人は、28日までに両替しておいた方が良く、逆に、日銀は、何もしないと思う人は、来週にした方が良いとの事でした。